外付脳内そっ閉じメモ

脳内に澱のように溜ったものの単なる置き場デス。そっ閉じ必至。

2013-01-01から1年間の記事一覧

知識人と群衆、あるいは左派亜インテリ

菅原潤『弁証法とイロニー』(講談社選書メチエ、2013年)読了。自分がひっかかっている左派亜インテリの問題と、30年代における、知識人(芸術家)と群衆(大衆)との間の異同をめぐる思索、問題設定が直結してることがよくわかった。この本の著者によれ…

「自分探し」と「承認欲求」に関するメモの追記

前日のエントリーの追記です。 錯覚とジレンマ 〈感性〉にのみ主体を依拠させる試みと、「自分探し」との関係は、土井隆義の次のような議論が参考になるかも知れない。「現代の若者」は*1、そのときどきの自分の感情、感覚、気分――まさに〈感性〉的世界――に…

「自分探し」と「承認欲求」に関するメモ

「自分探し」や「承認欲求」という言葉は、多くの人間がそうしたものに囚われているという事実を確認する際の社会学的な記述概念としては確かに適切なのかも知れないが、しかし、どうしてそうなってしまったのかを分析する際の社会科学的な分析概念や、ある…

根本語としての〈居直り〉

一般に左翼理論は、何か特定の抵抗運動や革命運動を分析・評価する際、常にそこへと戻っていくべき出発点というか、もしくは、そこからの偏差で運動の変質や逸脱具合を測るような基準点のようなものとして、或る一つの構えというか態勢を設定している。たと…